今さら聞けない!葉酸が必要な理由

妊活や妊娠について調べると、
必ずと言っていいほどあらわれる「葉酸」というキーワード。
ママや赤ちゃんに必要な栄養素って事は分かるけど、
葉酸っていったい何なんだろう?そんなギモンを私なりに説明します!


なんで妊娠に葉酸なの?

妊娠中に摂りたい栄養素として、雑誌などでも積極的に取り上げられている葉酸。
母子手帳にも載っていたり、妊娠検査で陽性だったプレママに、
葉酸キャンディを渡す病院もあるほどです。

葉酸が必要な理由をみなさんは理解していますか?

妊娠初期の葉酸不足は、先天性の異常を引き起こす可能性があり、
胎児が「神経管閉鎖障害」を発症するリスクが高くなると言われています。
妊娠1ヶ月以上前〜妊娠初期に葉酸をしっかり摂取することで、
この神経管閉鎖障害のなんと約70%が予防可能なんです!!
≫奇形とは…
≫出生前診断を知っていますか?

神経管閉鎖障害とは・・・

胎児の「神経管」がつくられる、妊娠の4〜5週目ごろに起こる先天異常です。
この神経管は赤ちゃんが大きくなるにつれて、脳や脊髄に変化します。
つまりとっても重要な器官です!!

二分脊椎症

神経管の下部に障害が起きる場合を二分脊椎症と呼び、
生まれつき脊椎の一部がない状態を言います。
脊髄などの神経組織が背中から飛び出てしまっている事もあるんです…
想像しただけで恐ろしいですね…

 

症状は、脚がうまく動かせない、足が変形してしまう、
運動麻痺、温度や痛みを感じない感覚麻痺、排泄障害、
それに伴う腎機能障害などがあげられます。

 

また、二分脊椎症の約70〜80%に発生する合併症として
「水頭症」があります。

 

何らかの原因により髄液の循環が阻害され、
脳内に髄液が貯まりすぎた状態を水頭症といい、
脳が圧迫され、呼吸が時々止まる、嘔吐、痙攣、頭痛、視力の低下など
様々な症状が現れます。

無脳症

神経管の上部に障害が起きた場合、赤ちゃんの脳がつくられず無脳症となります。
脳の大部分が欠損した状態ですが、内臓の異常はほとんどありません。
しかし、脳が無いということは、たとえ出産できたとしても、
その後は皆さん想像出来ますよね…

 

無脳児の75%は死産となり、残りの25%も一週間以内にほとんどが死亡します。

 

その致死率の高さから、
“一般的に、医者から中絶を勧めることはほとんどない。
ただ、無脳症の場合だけ、唯一医者が中絶を勧める病気である。
それほど、無脳症というのは絶望的な病気である。”と言われています。
≫出産前に奇形や障害を調べる方法

 

葉酸は貧血の防止にも役立ちます!

葉酸は「造血ビタミン」というスゴイあだ名を持っています。

赤ちゃんは、へその緒を通じて
お母さんの血液から栄養を吸収しながら成長していくため、
妊婦は妊娠していない時よりも貧血になり易くなります。

 

葉酸は赤血球をつくり、貧血を予防してくれるんです!
≫葉酸の効率のいい摂取方法は?
≫葉酸を摂取すべき時期はいつ?

「葉酸」ってどんな成分?

葉酸とは、
コンビニのサプリメントでもよくみる「マルチビタミン」にも多く配合される、
ビタミンB群の仲間です。

 

ほうれん草の葉から発見されたので「葉酸」と名付けられましたが、
実際は葉っぱの野菜だけでなく、お肉や魚介類から摂ることもできます。


葉酸の摂り過ぎって危険?

厚生労働省では、妊娠を計画している全ての女性と妊娠初期の女性には、
普段の食事に加えて、400μgの葉酸をサプリメント等の栄養補助食品から摂取する事を推奨しています。

 

「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、
成人女性で1日240μg、妊婦は480μg、
さらに授乳婦で340μgの摂取を勧めています。
サプリメント先進国である、アメリカやカナダでは、
小麦粉への葉酸添加が義務付けられ、
実際に胎児の神経管閉鎖障害などの先天性異常の発症が減少しているんです!!

葉酸の過剰摂取とは

厚生労働省では、1日の葉酸摂取量の上限を1000μgと提示しています。

 

食品に含まれる葉酸は、水に溶けやすく熱で壊れやすいという、
調理するのには非常に残念な特徴を持っています…
普段の食事では足りない事はあっても、
摂り過ぎちゃった☆なんてことはまずないでしょう。

 

しかし、簡単に服用できるからと言って、サプリメントの用法用量を守らず、
毎日一袋なんて飲み続けると「葉酸過敏症」を起こす可能性があるので要注意!
発熱、かゆみ、じんましん、呼吸障害などの症状を引き起こします。

 

もっと恐ろしいのは、妊娠中の過剰摂取により、
生まれてくる子供が喘息になるリスクが30%も高まる
と言うことです!

 

葉酸サプリは用法容量を守って正しくお使いください!
≫過剰摂取を防げる葉酸サプリはこちら

葉酸の働きって何だろう?

葉酸にはいろいろな栄養素の働きを助け、
正常に働かせる潤滑油のような役割があります。
体の細胞をつくるためにとっても大事な栄養素なんです!
どんな働きがあるのか?具体的に見てみましょう。

赤血球をつくる!

葉酸は、仲間であるビタミンB12とともに、正常な赤血球をつくってくれます。
葉酸とビタミンB12が不足すると、葉酸欠乏性貧血や悪性貧血を引き起こし、
貧血症状の他にも、神経障害や認知症・うつ状態に至る場合もあるんです…。

正常な細胞をつくる!

私たちの体の細胞は、DNAをもとに常に新しい細胞がつくられています。
活性酸素などの影響でDNAのミスコピーが出来てしまった際も、
正しいコピーを作りなおすために葉酸が必要です。

 

葉酸が不足していると、間違ったDNAで細胞がつくられ、
巨大な赤血球を作り出してしまったり、
粘膜異常で口内炎や潰瘍などを引き起こします。

 

さらに特に恐ろしい影響として、「細胞のがん化」があります…
葉酸はこれらの治療に効果が認められているんです!

デメリットはないの?

ごく少数派の意見ですが、葉酸の過剰摂取は、
大腸がんなどのリスクを高めてしまうデメリットも指摘されています。

 

が!それは許容量を超え10,000μg(許容上限量の10倍!)
毎日摂り続けた場合の話なので、
ただでさえ不足に陥りがちな葉酸ですから、心配する必要はないと言えます。

葉酸が不足すると…?

葉酸が不足すると、「葉酸欠乏症」という病気を発症し、
貧血や舌炎、下痢、うつ状態、体重減少など様々な症状を引き起こします。

葉酸欠乏症が引き起こす貧血


葉酸の不足により正常な赤血球が作られず、異常に巨大な赤血球が血中に増え、
赤血球数の不足により酸素の運搬能力が低下し、貧血に陥ります。
この貧血は潜行性に進行する場合もあり、
現れている症状よりも重症である可能性があります。

妊娠中、胎児の形成時に母体の葉酸が欠乏すると

胎児に神経管欠損などの先天性の異常が現れるリスクが非常に高まります。

 

葉酸欠乏症に陥る最も一般的な理由は、摂取の不十分、
需要の増加(妊娠や授乳のため)、吸収障害などが挙げられます。
摂取の不十分は単純に食品からの摂取量が少ない事以外に、
葉酸の吸収率を低下させる、多量のアルコール摂取が原因となる場合もあります。
≫葉酸は必要不可欠の栄養素